じゃあ実際、いくらなのよ ~家以外にかかる金額~

Pink Piggy Bank On Top Of A Pile Of One Dollar Bills photo credit: kenteegardin via photopincc

+30%にも膨らむ経費と付帯工事費の中身とは

坪単価と必要なお金 で 坪単価とはなにか

家(建物)以外にかかるお金はこのくらいって話しを書いたけど

今回はその具体的な内容。

建物金額+30%の経費と付帯工事費の内訳です。

 

この中でも大きくわけて経費(10%)付帯工事費(20%)の二つに分かれます。

 

一つ目

経費(10%)の内訳

この表の経費はだいたい現金で支払うもの です。
頭金とか、自己資金ってやつに含まれます。

おうちのお値段の中にも「経費」という項目がありますが、ハウスメーカーや工務店に支払う経費とは違います。
ここでいう経費は主に以下の項目です。

経費の項目一覧表

住宅ローン諸経費 水道局納金 引越し費用(15万程度×回数)
登記料 仮住まい費用(5か月分の家賃や敷金)
団体信用生命保険 不動産取得税 地鎮祭の謝礼や近隣挨拶費用(3万~)
火災・地震保険  土地関係の費用  ローン返済費用

 

黒字の部分は必要な人とそうでない人がいます。
重要な項目は説明が後半に出てきます。

二つ目

付帯工事費(20%)とは

これ、大事です。

ざらっとあげてみると・・・

屋外ガス工事、給排水工事、解体工事、地盤改良費
エクステリア工事(門扉・フェンス・カーポート・植栽・ウッドデッキ・屋外照明など)
エアコン、床暖房、太陽光発電、照明、カーテン、造作家具

こんなもんかね・・・・
人によってはいらないよってのもあるし、ハウスメーカー・工務店で見積もりとれば含まれてくるものもあります。でも、どこの会社もそれが売りでなければ

付帯工事費は坪単価には含んでいません

のちほどの項目で私なりに調べた金額の目安なども書いていきたいと思います。

 



 

では細かい説明

経費(10%)の項目一覧表 の説明と実際の目安金額


 

■住宅ローン関連

項目としては住宅ローン申込み手数料・住宅ローン保証料です。

住宅ローンを申込む場合は手数料や保証料が必要です。

借りる金額・年数によって金額は変わってきます。
※保証料は無かったり(その分利率が高い) ローンに組み込める場合もあり、
ローン会社によってまちまちなので、よく確認しましょ

【保証料の例】
例:借入額2000万円・返済期間35年 = 30万くらい


 

■続いて保険関係

団体信用生命保険、火災保険は通常、民間金融機関の住宅ローンの借入の際に、加入が義務付けられています。
別途で支払わず、住宅ローンに組み込める場合もあるので、これまたローン会社でよく確認しましょ。

【団体信用生命保険の例】
例:借入額3000万円・返済期間30年 = 10万円弱
   借入額2000万円・返済期間35年 = 10万円強 
団信(だんしん)とか略されています。

【火災保険の例】
火災保険は建てたあとに必要になってきます。
安くおさえるなら10年間17万くらいでしょうか。地震保険とセットにしたり手厚くすると40万以上も。


 

■税金・登記関係(新築の場合のみ記載)

水道局納金、登記料、不動産取得税ですが、これらはハウスメーカーで見積もりを取ると、だいたい「欄外」や「その他の費用」とかに入っていると思います。たぶん。入ってなかった所もあったけど・・・

【水道局納金】
これはおよそ10万くらい。
水道管を引いたときに、最初の一回だけ市に払うものです。
水道メーターが設置されたらすぐ請求書がきます。
いつ払うかは、建築会社が立て替える場合もあるのでまちまち。

 

【登記料(司法書士への報酬も含む)
所有権保存・表示登記

例:3000万円の新築戸建て(木造)総額3000万円の場合 = 30万くらい
(土地評価額1000万円とする)

土地、建物それぞれに これは自分の物ですよ という登録をする。最初の一回だけ支払うものです。

※ここを安くおさえたい人は自分で登記する人も
・・・勉強不足で説明できませんが、10万弱はうくと思います。

 
【不動産取得税・土地】
例:200㎡1000万円の土地(評価額700万円、140㎡の建物床面積)の場合 = 0円 
→計算式
{(課税標準額※ 1の1/2) × 3% }- 控除額 AかBの高いほう = 税額

A = 45000円
B =
土地1㎡当たりの課税標準額※ 1 × 1/2 ×(住宅の床面積(200㎡限度) × 2 ) × 3%

 
【【不動産取得税・建物】
例:3000万円の建物 (評価額1800万円、控除額1300万円) の場合 = 15万円
→計算式 (課税標準額※ 1 - 控除額 1300万) × 3% = 税額

例:2000万円の建物 (評価額1200万円、控除額1200万円) の場合 = 0円
→計算式 (課税標準額※ 1 - 控除額 1200万) × 3% = 税額

 

 ※ 1 
一戸建住宅で床面積が50㎡以上・240㎡以下であれば、
建物については 課税標準額(評価額といわれます)から1200万
・長期優良住宅は1300万円が控除されます。新築住宅の評価額は、建築費の5~7割(土地は6~7割)程度の評価とされるのが
一般的です。木造の場合、建築費の6割程度、土地金額の7割程度が多いみたいです。建築費が2000万円くらいまでの家なら、
不動産取得税はゼロになる可能性が高いです。

不動産取得税も、最初の一回だけ支払うもの。
土地も建物も、取得して一月一日を過ぎれば、春を待たずに請求書が市から来ます。

 

いろんなケース

土地を購入しての新築なのか、建替なのかによってもかなり変わってきます。

 

■土地を購入した場合に出てくる費用

土地代金
不動産仲介手数料(売買金額×3%+6万円以内)
土地の登記料(1000万の土地で18万など程度)
印紙代(2万程度)など。

不動産仲介手数料は、土地代金の約3%+約6万円 以内
(仲介手数料は不動産によってまちまち。今なら仲介手数料半額!をうたい文句にしている所も。)
土地の税金は上記で説明したとおり。

地盤改良がある場合は10万単位で増えます。
普通は60~150万くらいかな?(40坪で)

 

■建替えの場合に出てくる費用

解体工事費(100~200万など)+仮住まい費用(50万など)+引越し費用2回分(30万など) など。

解体工事費の目安は40坪のおうち解体で180万あれば足りるかな。
前面道路が狭かったり、お隣さんがぎっちり建ってたらもっとかかる!

仮住まいは、解体+建ててる間の家賃(4~5ヶ月)+手数料+敷金礼金など。

引越しは4人家族で15万前後(荷物によりかなり違う)

因みに・・・
建て替えなら地盤改良はないと考えがちですが、元々家が建っていたとしても、地盤改良が必要な土地もあります。
昔の家より今の家は重いですし、基準法も厳しくなってます。


 
そしてそして、忘れちゃいけないのが・・・

■ローン返済費用

表の右下にあるやつよ!!

例えば、賃貸に住んでいるとする。賃貸でない人は飛ばしてくだされ!
2000万円のローン組んで頭金(自己資金)は経費で消える予定。
そんな方は要注意!

ローン返済ってだいたい融資実行されたらすぐ、月々のお支払いが始まるんだよね。
ってーことは、着工金だの中間金だのが必要な会社で建てたら、
まだ家が建ってないのに、ローンの支払いが発生するのです・・・

賃貸の人は、ローン返済+賃貸料金となります。(つなぎ融資するという手もある。)

 

 

私は最初から知っていたのに・・・住宅ローン会社の説明間違いにより、まとまった現金が必要となってしまい・・・予算の計算は悲しくもぴったりだったので、外構(エクステリア)工事の費用が減ることに・・・悔しすぎる。

多めに借りて使わなかったぶん(例えば、エアコンや照明なども契約金額に入れてもらって融資を実行し、あとから減らし余った分)を繰上げ返済する方向にすればよかった・・・
てか普通みんなそうするかも・・・

そりゃそーでしょって思うと思うけど、

自己資金もギリギリ・ローン(融資金額)もギリギリ は、やめましょね。
ここは本当に後悔ポイントです。

もっとローン金額高く組んどけば良かったなぁ。

 

うちの場合、この表の経費は160万くらい

うちの場合「土地47坪、述べ床27坪、借入2100万35年ローン」で160万くらいです。
仮住まい費用や解体費用・地盤改良がないので安いほうだと思います。
そして、この表の経費はだいたい現金で支払うものです。
頭金とか、自己資金ってやつに含まれます。

地盤改良や解体費用は次で説明する付帯工事に含まれます。
建てる会社に頼むのが普通なので、ローンに組み込めます。
 



 
 

さて最後に付帯工事費についてです。

付帯工事費(20%)の内容と実際の目安金額

 

もう一度内容をおさらい

屋外ガス工事、給排水工事、解体工事、地盤改良費
エクステリア工事(門扉・フェンス・カーポート・植栽・ウッドデッキ・屋外照明など)
エアコン、床暖房、太陽光発電、照明、カーテン、家具

・・・・などなどです。

どこの会社も坪単価には含んでないのがこの付帯工事費と書きましたが、
それが売りのハウスメーカーによっては含まれるので坪単価を聞いたら内訳の確認を!

例えば、全館床暖房がウリの会社は、坪単価に床暖房を含んで提示すると思います。

 

でも、さらっとみてもわかるとおり、個人差がでかいのです。
なので、建築会社側としても坪単価には含められないですよね。

屋外ガス工事、給排水工事 は絶対必要なもの。
照明、カーテン、エアコンは恐らく必要なもの、でしょうか。

これはさすがにいくら、とは言えません。

例えば照明なんて、数千円ですます人もいれば、数十万かける人もいます。家具も同じ。

屋外ガス工事・給排水工事については、また噛み砕いて説明いたしまーす。

 

参考までに調べてみました

カーポート2台:40万(木造で作ると100万・・・)

ウッドデッキ:30万(天然木1.5坪)、6万(樹脂1.5坪)

カーテン1窓:0.5万~(10万くらいかけると納得のつくり・・・)

エアコン1台:7万~(15畳用200Vだと18万くらい)

床暖房12畳:50万(ガスか電気にもよる)

太陽光発電:200万(40坪総2階建て)

 

こんなもんでしょうか・・・

はぁー家つくりってほんとお金かかるなぁー

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