前回で、動線(人の通り道)は、
間取りを作るにあたり、一番重要で人それぞれ違うということ
動線の書き方・チェックの仕方を書きました。(前回はこちら)
その続きです。
自然の通り道
ここで言う自然とは、風と太陽のこと。
風の通り道・光の入り方もチェックしてください。
これは、絶対にチェック!ですよ!!
住みやすさ・快適さの要になります。
湿気が多い日本では、特に風の通り道はとても重要。
風の通り道
最近の家は、高気密・高断熱です。
気密性が良すぎて、窓を開けないと空気が入れ替わらない。
なので、【24時間換気扇】というものを必ずつけないといけなくなりました。
壁とか天井に付いている、アレです。
見たことあるかな?
昔の家って寒いですよね。
でも、日本の昔の家は、自然に換気できていたので、湿気に強かったんですね。
(温度も湿度も自然換気しちゃうから昔の家は寒いのさ~)
昔って、10~20年前の話じゃないですよ。
窓を開けたとき、空気が流れないと
暑い・寒い の家になります。
風が通りやすい窓の配置は
北側と南側に窓を設けること。
できれば、天窓や階段上の窓もあるとなお良い。
北側の窓は、小さくてOKです。あるのとないのでは大きな差です。
でも近隣の建物の状況にもよるので、一概には言えません。
設計士さんとよく相談してね!
光の通り道
日の入りかたです。気をつけなきゃいけないのは、西日ですね。
西側に大きな窓をつけることは少ないでしょうけど、
よくある話で、キッチンが西側にある場合は要注意。
キッチンって、数時間立ってる場所です。しかも多くの人は夕方に。
小さな窓でも、西日がたっぷり入る場合、夏は地獄です。
西日を考えた窓の配置は
これは洗面所の写真ですが、このように窓を上のほうに設けたり、
型ガラス(くもりガラス)にしましょうね!
朝日も夏は場合によって地獄に。
寝室は東側に作ることが多いです。
その場合、生活スタイルにもよりますが、夏の寝起きはいつも汗だく・・・
なんてな事に。ベッドに強い朝日が落ちる窓の位置はやめましょね。
夕日や朝日はキレイですが、窓の位置=光の差し込む場所 には気をつけましょう!
図面っておもしろい!
図面ってほんと奥が深くて面白いのです。
図面を見るときは、生活をイメージしながら見てくださいね!
逆に言うと、図面を見ると家族構成や生活スタイルが見えてきます。
例えば、
家事スペースの有無について・洗濯物の場合。
専業主婦の場合で、家族がいない時間に家事ができるとする。
その場合、家事スペースが必要なかったりします。
家族がいない間にリビングでアイロン掛けや洗濯物たたんだりできるからです。
働いている主婦の場合、帰ってきてとりあえず、洗濯物を取り込んだら、
バサバサっと置いておくスペースがほしかったりします。すぐたためないから。
夜や休日、アイロン掛けをする場合、リビングは夫や子供たちがいるので、家事スペースがほしかったり。
もちろん、ひとつの例えです。
図面に関しては、とても奥が深いので、また考えがまとまったら、書いてみまーす!