住宅の性能を表示する
それが住宅性能表示制度です!
住宅の性能を保障するものではありません。
住宅の品質確保の促進が目的で出来た制度です。
住宅の10項目の性能を計るものさしがあり、ものさしに従ってチェックするのは第三者!
施主でも請負業者でもありません。
従って、公平な評価ができる、というわけです。
必ず受けなきゃいけないの?
必須ではありません。
任意で受ける制度となります。
申請費用も10万~と高額ですので、受けるかどうかは施工店とよく相談しましょう。
何の性能を評価するの?
10項目あり、それについて評価します。
01、構造の安全
建物全体の強さを評価・表示します。
評価方法:壁量計算や壁の配置バランスなど
耐震等級3~1
地震のとき、建物の倒壊・損傷のしにくさ
等級3は建築基準法の1.5倍の強さ 等級2は建築基準法の1.25倍の強さ 等級1は建築基準法を満たしたもので、 数百年に1度程度の大地震(震度6強~7)に対して倒壊・崩壊しない、 数十年に1度程度の中地震(震度5強)に対して損傷しない程度
耐風等級2,1
風がふいたとき、建物の倒壊・損傷のしにくさ
等級2は建築基準法の1.2倍の強さ 等級1は建築基準法を満たしたもので、 500年に1度程度の暴風でも倒壊・損傷しない程度
耐積雪等級2,1(多雪地区)
屋根の積雪があったとき、建物の倒壊・損傷のしにくさ
等級2は建築基準法の1.2倍 等級1は建築基準法を満たしたもの
地盤または杭の許容支持力等及びその設計方法
地盤または杭の見込んでいる支持力の大きさと、その設定方法を表示します。
ここは等級などではなく、地盤の強さを表示するだけです。
例:地盤の許容支持力 49kN/㎡(スウェーデン式サウンディング試験) など
基礎の構造方法
基礎の構造及び形式を表示します。
例:鉄筋コンクリート造、べた基礎 など
02、火災時の安全
火災の早期発見のしやすさや燃えにくさを評価します。
評価方法:感知警報装置の設定、延焼のおそれのある部分の耐火時間など
感知警報装置設置等級4~1
どんな種類の火災報知器がどの部分にどれだけあるかで等級が決まります。
等級4は自動火災報知機が全居室・全階段・全台所に設置 等級3は住宅用火災報知機が全居室・全階段・全台所に設置 等級2は住宅火災報知機が全寝室・一定の階段・全台所に設置 等級1は消防法の水準で、住宅用火災報知器が全寝室・一定の階段に設置されています。
3階の脱出対策
火災時に3階から安全な場所に脱出できるかの有無を評価します。
耐火等級(開口部)3~1
外部から延焼を受けた場合の開口部が火災を遮る時間(延焼のおそれのある部分にある外壁開口部の耐火時間)の長さを評価します。
*延焼のおそれのある部分がない場合は該当なしとなります*
等級3は60分以上 等級2は20分以上 火災を遮ります。
耐火等級(開口部以外)4~1
外部から延焼を受けた場合の外壁及び軒裏が火熱を遮る時間(延焼のおそれのある部分にある外壁、軒裏の耐火時間)の長さを評価します。
*延焼のおそれのある部分がない場合は該当なしとなります*
等級4は60分以上 等級3は45分以上 等級2は20分以上 火災を遮ります。
延焼のおそれのある部分とは、防火地域や法22条地域で、 外壁や屋根、開口部に、建築基準法による規制がかかってくる部分のことです。
03、劣化の軽減
建物の劣化(木材の腐食等)のしにくさを評価します。
評価方法:防腐防蟻処理、床下・小屋裏の換気など
劣化対策等級3~1
以下8つの基準をどのように満たしているかで等級が決まります。
a 外壁の通気や軸組の防腐防蟻の基準
b 土台の防腐防蟻の基準
c 浴室、脱衣室の防水の基準
d 地盤の防蟻の基準
e 基礎の高さの基準
f 床下への防湿、換気の基準
g 小屋裏の換気の基準
h 建築基準法の劣化の軽減に関する項目を満たしているか
等級3は3世代(75~90年)もつ程度 等級2は2世代(50~60年)もつ程度の対策がしてあるものとなります
04、維持管理への配慮
排水管、給水管、給湯管、ガス管の点検・補修・清掃のしやすさを評価します。
評価方法:地中埋設管の配管方法など
維持管理対策等級3~1
以下5つの基準をどのように満たしているかで等級が決まります。
(等級3は全ての基準をクリア、等級2はabcの3つの基準をクリアすればOK)
a 配管方法の基準
b 地中埋設管の基準
c 排水管の基準
d 排水管の清掃のための措置の基準
e 配管点検口の設置の基準
等級3は構造躯体と仕上げ(壁紙など)に影響を及ぼさずに点検・清掃ができ、構造躯体に影響を及ぼさず補修ができる事、 等級2は構造躯体に影響を及ぼさず点検・補修ができる事
05、温熱環境
冷暖房時の省エネルギーの程度を評価します。
評価方法:躯体、開口部の断熱など
断熱等性能等級4~1
以下4つの基準をどのように満たしているかで等級が決まります。
a 断熱構造とする部分の基準
b 躯体の断熱性能等に関する基準
c 結露の発生防止に関する基準
d 開口部の断熱性能等に関する基準
等級4は次世代省エネルギー(平成11年)基準程度 等級3は新省エネルギー(平成4年)基準程度 等級2は旧省エネルギー(昭和55年)基準程度
06、空気環境
室内の空気の清浄さを評価・表示します。
評価方法:内装材のホルムアルデヒド放散量の少なさや換気処置
居室の内装の仕上げ材 等級3~1
天井裏等の下地材等 等級3,2
製材等(フローリングなど)、特定建材、その他の建材の全てを表示します。
いずれも、等級3でF☆☆☆☆相当となります。
換気対策
台所・浴室・便所における、室内空気中のニオイや湿気を屋外に出すための換気措置の有無を表示します。
空気中の化学物質の濃度等
これは希望する方のみが受けれます。
住宅が完成した段階で空気中の化学物質の濃度を測定し、その結果を表示します。
07、光・視環境
日照や採光を得る開口部面積の多さを表示します。
評価方法:居室の床面積に対する開口部の割合
単純開口率
日照や採光を得られる可能性のある開口部の面積を表示します。
例:比率30%以上 など
方位別開口比
方位ごとの偏りを表示します。
例:北 10%以上
東 30%以上
南 30%以上
西 15%以上 など
08、音環境(希望者のみ)
外部からの騒音の遮断の程度を評価します。
評価方法:サッシ等の遮音等級
透過損失等級3~1
居室のみが対象となり、方位ごとに表示します。
等級3はJISに定める遮音等級がT-2以上のサッシ・ドアセットを用いているもの 等級2はJISに定める遮音等級がT-1以上のサッシ・ドアセットを用いているもの
09、高齢者への配慮
バリアフリーの程度を評価します。
評価方法:部屋の配置、段差、階段の安全性、手すり、通路、出入り口の幅など
高齢者等配慮対策等級5~1
以下の6つの基準により評価します。
a 部屋の配置の基準
b 段差の解消の基準
c 階段の安全性のの基準
d 手すりの設置の基準
e 通路・出入り口の幅員の基準
f 寝室・便所・浴室の基準
等級5は高齢者の移動及び介助のしやすさに特に配慮した措置 等級4は高齢者の移動及び介助のしやすさに配慮した措置 等級3は高齢者の移動及び介助のための基本的な措置 等級2は高齢者の移動のための基本的な措置 等級1は建築基準法を満たしたもの
10、防犯
住宅の内部に通じる侵入可能な開口部の侵入防対策を表示します。
評価方法:戸及び錠、サッシ及びガラス、雨戸などの侵入防止対策
開口部の種類と位置により3つの区分 a(住戸の出入り口)b(接近が比較的安易な開口部)c(その他)にわけてそれぞれ表示します。
すべてが侵入防止対策上有効な措置の講じられた開口部
すべてが侵入防止対策上有効な措置の講じられた開口部である場合(そのまま)
その他
一部またはすべての開口部に対策を講じていない場合
該当する開口部なし
住宅性能の評価が低かった!
これっていいの・・?
高ければ良いというものではありません。
住宅取得者のライフスタイルや環境、コストやデザインなど、総合的に考えて、
一番適している評価であれば良いのです。
評価が高い≠住みやすい
金額面も考慮したうえで、住みやすさを第一に考えて評価設定していきましょう!